6月1日土曜日、はりまや橋商店街はフランスのパッサージュへ姿を変えた。アペロは、フランスで愛される食文化であり、夕食の前にお酒や食事を軽く食べながらおしゃべりを楽しむ。土曜日の午後、ハリマヤアペロが開催され、アペロがつくる心地よい時間を多くの人が過ごした。ハリマヤアペロのイベントページhttps://brew-times.com/article/harimaya-aperoアペロには、様々なこだわりを持ったお店が並んだ。「土鍋でつくれば何でもおいしくなります」と様々なお惣菜を提供するのは『土鍋ごはん おたふく』さんだ。500円で3種類のお惣菜を買うことができ、土鍋でじっくりと火を通しているためうまみや甘味が引き立っていた。想定以上の来客数で、売り切れになった商品も少なくなかった。魅力はおいしさだけではなく、土鍋があれば誰でも簡単に作れるところにもある。蒸す、焼くなどシンプルな調理法でおいしくなるため、主婦や学生に人気だった。 また、廃棄予定だったニラを活用して焼売やチャーシューなど本格的な中華料理を提供するのはTAKAHIROシェフだ。シェフは「いつか高知でお店を出す」という夢を持ちながら今回のハリマヤアペロへの出店を決めた。シェフはbrewのキッチンスペースを活用して、店内で料理とお酒を提供した。店内は本格中華料理とお酒を堪能しながら友人との会話を楽しむお客さんでにぎわっていた。 アペロには、夕食前に友人と談笑するイメージがある。しかし、ハリマヤアペロでは友人同士だけではなく、出店者との会話も楽しんでいる姿が見られた。これは本場フランスではあまり見ることができない、高知ならではのアペロ文化なのではないか。また、宴会を開き友人や仕事仲間とワイワイ楽しむ高知のおきゃく文化と、夕食前に友人と会話を楽しむフランスのアペロ文化は親和性が高い。どちらもお酒の文化であり、人々が食と酒を通して会話を弾ませる。ハリマヤアペロは、商店街の中で2つの文化を同時に体験できる唯一の場所かもしれない。そんな場を作り上げるのは、こだわりの食を提供する高知の出店者と、ハリマヤアペロ実行委員会の食のセレクトショップしましまラボさんとキッチンスタジオbrewの町田さんである。いつか、「さあ、ハリマヤアペロしよう」と新しいお酒文化が花開く日が来るかもしれない。これからも、はりまやアペロをはじめ「夢」や「挑戦」を応援していくイベントや活動を続けていきたい。<記事を書いたひと>本文:原諄多さん(高知大学 地域協働学部2年)<コメント> 高知大学 地域協働学部のみなさん●宮澤詩織さん「藁屋 waraya」さんのハムカツを食べた。「藁屋」さんは、高知市瀬戸で高知の野菜の素晴らしさを広めるお店である。手に取った瞬間の匂いから幸せいっぱいになった。バジルソースが効いており、匂いと味の両方で美味しさを感じた。●松原彩耶香さんワインをもって歩く人が多く見られ、おしゃれな雰囲気が漂っていた。商店街には屋根があるため、商店街は日掛けに位置し温度的にも過ごしやすい。●泉雅也さんこのイベントでは3つのバンドが演奏を行っていたことが印象的であった。この中で、「上東panの学校」はスティールパンを使って演奏していた。このグループは主に土佐町上東地区で活動しており、今回は誘われて参加したようだ。ほとんどの人が聴いたことのある楽曲を披露し、たくさんの人々の注目を浴びていた。一般のイベントでは、雑踏などにより騒々しい雰囲気になりがちであるが、音楽が入ることによって会場を良い雰囲気で包むことができると感じた。●齋藤叡華さん地きびだけを使った、こだわりトルティーヤのタコスを提供されていました。ほんのり甘さのある生地と自家製のハバネロやハラペーニョを使ったソースのコントラストがやみつきになる本場の味に行列ができていました。